「人を許す」ということ3

1回目は、
人を許す事に必要な素直さと
逆に邪魔をしかねないプライドについて。

2回目は、
「無知なうえに」正義感が強い人や
自分が正しいと100%信じてる人が
他人に自分の考えを押し付けるような事をしていると
人を許す以前の問題ですよ。という話。

今回の3回目は、人を許す時の状態について簡単にお話します。

さて、結局、人を許すには、
自分の心に余裕がなければ「許す」事が出来ません。

この心に余裕をもつ。というのは、

いつも生活に追われる様な、生き急いでる人の中には無くて
例え忙しい毎日でも、心がリラックスした状態、
もしくは、満たされた状態のことを指します。

日常の中に当てはめると、今の世の中は、
目まぐるしく変化している真っ最中の状態なので
余裕をもった生活、ゆっくり時間が流れるような
優雅な生活をしている人は、あまりいないと思います。

逆に、なにかと世知辛い世の中で、何かにつけて忙しく、
目の回るような毎日の人が多いのではないでしょうか?

言いかえると、いつも何かに心配して
あくせく生きてる人が多いのではないでしょうか。

そういう毎日を生きてると、心に余裕を持った生活を
(良いのがわかっていても)出来にくいかと思います。

しかし、多くの人は、目の前の事に振り回され
忙しく動き回り、ニュースや新聞を読んで
いつも心配し心に余裕が無くなっています。

そういう生き方をしていると、

やはり「人を許す」ことが難しくなってきます。

というのも、自分の事で精一杯だからです。

まず、自分をどうにかしたい、何とかしたい人等は、
他人を気にする余裕があまりありません。

別の言い方をすると

思いやりに欠ける事がある。

といった感じでしょうか。

また、そういう人は、いつもイライラしてる事が多く、
ちょっとした事で腹を立ててる人もいます。

これなどは心に余裕の無い人の典型的なタイプです。

これとは別に、持病を持ってる人も、中には人を許せない人がいます。

例えば過去、人間関係で何かあって、

いつまでも恨んでる人が重い病気になる事があります。

そういう人は、恨んでる相手を許せば、

その病気が治る可能性があるにもかかわらず

今までずっと許せないので、死ぬまでその病気に悩まされ続けます。

それに、嫉妬深い人や恨みやすい人は、相手を許す事もそうですが、

自分自身も許せない人が多い気がします。

というのも、

自分が相手に対して、嫉妬や恨む事によって、

実はそれ自体が悪い事だと(意識しなくても)自覚しており

その「悪い」という自覚で、自分自身を痛めつけてる人がいるのです。

言いかえると、

「悪い事(嫉妬や恨み)をやってる自分が許せない」

という考えを無意識の中に持ってしまっているから

相手も許せませんが、自分自身も「特別」許せないのです。

ちょっと付け加えて書きますが、治らない病気の人等は、

悪い事(恨んでる)をしている自分は、病気になっても仕方が無い。

と意識しない所で(自分の内面で)思っているので

自ら引き起こした病気をいくら名医と呼ばれる人に診てもらっても

一度は回復しても、また再発したり、更にひどくなったりする事があります。

こうなるともう、自分自身を省みて

本気で反省し自分に決着をつけないと治りません。

話がちょっと外れてしまいましたが、

上の様な極端な状態まではいかないにしても

いつもイライラしていて心に余裕が無い人は

人を許す事は、ちょっと難しい感じがします。

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