上機嫌になるための考え方&一つの方法。(「一瞬で心を切り替える技術」を呼んでの感想)2

さて、つづきです。

この本の最初のページを読んでみると

「あなたは毎日、機嫌よく働いていますか?」

という文章で始まります。

そして、

機嫌が悪い時やイライラした時などは特に

自分の力を存分に発揮できないと感じていませんか?

と続いています。

実は前回、

「やりたい事を全部やる方法」という本の感想を書いたのは

結局、機嫌が悪い人やイライラしてる人って

やりたいと思ってる事を全部やれてるのだろうか?

と思ったのがその理由です。

そしてこっちの本「一瞬で心を切り替える技術」は、

自分の機嫌を自分で取る方法が書かれています。

(心を一瞬で切り替えて、もし、すぐに上機嫌になれるとしたら
 自分が本当にやりたい事もすんなりこなせて、
 しかも、良い結果が出やすいのではないか?
 と私は思いました)

この本の序盤から、機嫌の悪い人の話が例として挙げられてましたが

やはり、(本の中では)

機嫌が悪いより良い人の方が、何事も成し遂げる確率が高い様です。

そして、前回の「やりたい事を全部やる方法」の中で重要だと思った

「どんなことに対しても常にポジティブな態度で接する」

という心構え等は、不機嫌な人やイライラしている人には

まず無理(不可能)だと私は考えています。

さて、この本の中では、仕事のパフォーマンスの話があります。

やはり、前向きで機嫌が良い人の方が、仕事のパフォーマンスは高い様です。

仕事というか会社という所は、結局のところ、最終的には成果を求められます。

「結果が全て」と言い換えてもいいかもしれません。

しかし、どんなに仕事のできる人でも、

失敗もあれば、結果や成果が出ない日もあります。

更にこのトップクラスで仕事が出来る人までいかない

普通の人なら尚更だと思います。

まあ、仕事で失敗すれば誰だって、へこんだり落ち込んだりするものです。

取引先の人とうまくいかず、自分の計画が白紙に戻ったりもすれば

泣きたくなるときだってあるはずです。

身近なところでは、上司に怒られたり、

職場の雰囲気が自分に合わず、自分だけ浮いてる状態で辛い。

という事もあるかもしれません。

そういう時には、この本が解決の手助けになりそうです。

この本は、スポーツ心理学を基にして書かれてあり

著者の辻さんは、スポーツの分野で実績がある人です。

更に今では、ビジネスの世界でも、

スポーツ心理学を応用して実績を上げておられます。

そして私自身がこの本を書かれている

著者の辻秀一さんの考えに共感している理由は

スポーツでの大会出場や試合での心の状態をベストに持っていく方法を

私みたいな素人にもわかりやすく教えてくださり

しかも理にかなってると思ったからです。

私自身も学生の頃、何度も経験した話ですが

どんな試合でもそうだったのですが、

私はあがり症なのでいつも(試合直前は特に)緊張してました。

そして、その緊張のまま、試合に臨むと、

「ほぼ100%に近いぐらい」

自分の実力を発揮することが出来ませんでした。

つまり、

「練習では実力があるかもしれないけど

 実践では、結果や成果が出せない駄目な人」

だったのです。

これは小中学校合わせて計9年ぐらいずっと悩んできた私の心の悩みでした。

(そして、(先生や師匠もいれて)当時の私の周りにいた大人達は、
 誰ひとりとして私の悩みを解消する事は出来ませんでした)

しかし、こういう事は、

「学生を卒業したから」

と言って解決する類のものではありません。

成人になり社会人になると、学生の頃のような、

「一生懸命頑張れば結果はなるようになるさ(負けてもいいじゃない)」

は通用しなくなります。

例えば会社では、絶対に失敗出来ないプレゼンや会議も有るだろうし、

会社の命運をかけた取引など任された場合は、

失敗は許されないでしょう。

ただ、ここまで責任重大な話じゃなくても、

人前でスピーチするとか、あまりつながりの無い人や会社へ出向いていって

話をまとめてくる。という仕事もあると思います。

そしてそういう場合は、やはり緊張するものです。

そういう重要な時に、心がゆらいでいたら

「自分らしく」いるのは難しいはずです。

そして「自分らしさ」が無い状態、浮ついた状態で仕事に臨んだところで

自分の望んだ結果や成果が出るかどうか?と考えてみると

やっぱり、実際でも想像上でも失敗に終わるのでは?と考えるはずです。

人間、生きてれば色んな事が起きてきます。

家庭もそうですが、会社でも何かと(意図せぬ)イベントが起きるものです。

そういう時に、心がゆらいでいると、自分の考えてる対応が出来ません。

そして後になって、

「ああしとけばよかった」

とか

「あんなことは言うべきじゃなかった」

とか(夜寝る時に思い出して)

枕を抱えてもだえ苦しむのがオチなんじゃないでしょうか?

以前書いた記事の中で

「やった後悔よりもやらないで終わった後悔の方が辛い」

という話をしましたが、

自分らしくない状態、心ここにあらず&浮ついた状態で

無理にでもやってしまった場合は、

後になって、やらないで終わった後悔よりも、

深く自分を傷つける事があります。

上の「やった後悔~」の話は、

前提条件として「自分らしく」があるので

ここはちょっと気をつけてみてください。

さて、いろいろ話がとんでしまいましたが、

この本は、自分らしく(なるべくいつでも)上機嫌でいるには

(どうしたら)どやったらいいのか?が書かれています。

ただし、この本を読めばそうなります。で終わるものではありません。

この本に書かれている事を実際にやらないければ、

いつも機嫌がいい状態には持っていけないと思います。

(著者の辻さんも実践して習慣にしてくださいと書いています)

ただ読むだけでも、何かのキッカケにはなると思います。

出来るなら更に実践してみることをおすすめしたいところです。

著者 辻 秀一

初版 2012.6.20