気がつくけど、気にしないことについて。

これは、

「13歳からのシンプルな生き方哲学 パート2」 

という本の中にある内容の話です。

この本は、船井さんが中学生用に書いた、
人生の哲学書的な本なのですが、おとなが読んでも
十分通用することが書いてあります。

私自身は復習のつもりで読んでみたのですが、
意外と理解してない事が多くあったのを再確認できました。

さて、この本には、中学生でも解りやすく
社会での生き方が書かれているのですが、
ただ、中学生がこの本を、一回読んだだけでは、
理解出来ないというか、本当の意味はつかめないと思いました。

この本には、一般社会で通用する事も書かれているのですが、
実際にやってみると、とても難しい事がたくさん書かれています。

その中に、タイトルの「気がつくけど、気にしない。」があります。

これは、有能な人ほど、いろんな事に気がつきますよ。という話で始まります。

例えば、

有能な人が、部下の仕事ぶりを見るにあたっては、細かいミスに気がついたり、
取引相手のネクタイが少し曲がってたり、スーツに汚れが少しついてたり、
靴が汚れてたりと、気がつく人は、細かいことに気づくのだそうです。

仕事を完璧にこなそうとすると、小さい事まで特に注意して仕事をするので、
こういう細かいところが見えてくるのだと、書いてありました。
仕事の出来る人は、見るところが違うということですね。

しかし、細かいことに気がついても、気にしてはいけない。と書かれています。

これはどういう意味かというと、例えば、
部下の細かいミスは、結構気になるものです。
これは、普通の人でも、よく気がつくことだと思うのですが、

だからといって、この細かいミスを、気にして、
何度も何度も指摘するとなると、部下もたまったものではありません。
これは親切心からくるものだと思うのですが、
毎回言われる立場となると、うんざりするものです。
しかも、何度も繰り返されると、仕事に対してのやる気が無くなります。

これは、誰もが経験していると思うのでわかりやすいと思います。

また、会社のドアが少し汚れてたり、人の机が乱雑だったりしてるのを気にして
気になりすぎて、仕事に手がつかない。というのも本末転倒だ。とありました。

ここまでくると、ある意味潔癖症かもしれませんが、
よく見える人は、こういうことにも、よく気がつきます。

だから、本書では、

「細かいことにきがつくけど、きにしない。」

を身に着けてくださいとありました。

これは大人でも難しい事です。
仕事を完璧にこなそうとしたら、細かい配慮はかかせません。

しかし、そうすると必ず部下の小さなミスや、チームの些細な連携ミスが
よく見えてきます。 気が短い人だと、腹が立つと思います。

それに目をつむって、気にしないようにして、
全体を動かしていかないといけないのです。
大きな仕事を任される人ほど、なかなか大変な話ですよね。

これを身に着けるコツとして書いてあったのが、
まず、細かいことに気がつく人になって、それから、
気にしない人になってくださいね。とありました。

たしかに、大人でも難しいことを
13歳から身につけれたら楽に社会でやっていけそうです。

それにしても、この本は、難しい本だと読んだ時に感じました。

そして、最後の最後に、船井さん自身が書いてたのですが、
この本の前のパート1を読んだ中学生が、もっと難しくていいので
大事なことを教えてほしいと、手紙で読んだそうです。

だからこのパート2で、大人でも完璧には出来ない事がかかれてた様ですね

この本の終わりには、

「わからない事があれば、両親や先生にきいてね。」と書いてありましたが、
これらを、正確に簡単にわかりやすく教えれる人は、あまりいないのでは?
と思います。
パート1は簡単なので、ほとんどの人が教えれるとは思うのですが
パート2はまわりをみても完璧に出来てる人を探すほうが難しい感じがします。

今、目次だけ見ても、パート1は簡単すぎましたが、
パート2は難しすぎた気がしますn(・ω・)nね

ただ、大人でも十分活用できる本なので、ちょっとおすすめしたい一冊です。


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