西式健康法 <背腹運動>

今回は、背腹運動のやり方を書いていきます。

ただ、この背腹運動は、
他の運動と違い、準備運動が必要になります。

この準備運動が面倒だ。
と思われる人もいるかもしれませんが、
その場合は毎回やるのではなく、
一日に最低一回以上準備運動をして、
後は本運動を、すぐにやる様にもっていけば
面倒がなく一日に何度もやれるかと思います。

また、この運動は、他の運動と違い
やり始めの慣れないうちは、
とても難しく感じる運動です。

最初はゆっくりでいいので
動きをイメージしながらやってみましょう。

さて、準備運動から書きます。
(これは立っても座ってやってもOKです)

1、両肩を10回上下します。
 (下ろす時に、力を急に抜いて
  ストンと落とす感じ。
  肩を上げる時には、肩をすくめたり
  あごを出したりしないように注意します。)

2、頭を右に10回傾ける。
 (あごを引いて、しっかり傾けましょう。
  コツは、1→2(傾けて→もどす)ではなく
  1で傾けたら即戻す感じです。)

3、頭を左に10回傾ける。
 (この時に、右肩~首筋にかけてつっぱる感じ
  の人は、食事の量が多すぎるそうです。
  体調が気になる方は食事の量を減らすなどの調節を)

4、頭を前に10回傾ける。
 (あごが胸につく感じに。
  コツは、背筋を伸ばし胸をはるといいです。)

5、頭を後ろに10回傾ける。
 (コツはあごを出さずに引いたまま後ろへ倒す感じ)

6、右後ろに顔を10回まわす。
 (コツは、真後ろを見るように大きく
  時間は、1で即戻す感じになります。)

7、左後ろに顔を10回まわす。
 (この左右の回す運動は
  胸の左右の偏平を調節するのだそうです。)

8、両腕を左右に水平に伸ばし、
  頭を右と左に1回ずつ回します。
  手のひらは正面に向けます。
 (これをすると、
  腕の静脈官の働きが良くなるのだそうです)

9、両腕を頭の上に垂直に上げて
  頭を右と左に1回ずつ回します。
 (この時に、左右の頭の回る角度に差がある人は
  胸部の厚みに差があるそうです。
  回りにくい方を良く回すには、イメージとして
  へそも一緒に回す感じにしてください。
  手は耳の後ろにくる位置にすると
  丁度いい感じだそうです。)

10、9の状態からコブシを固く握り、
  腕を直角に曲げて水平に落とします。
 (丁度両腕でガッツポーズをしている感じ)
  その状態で胸を開きながら両腕を後ろへ
  と同時に、頭を後ろに仰ぎながら
  あごを上に突き上げる感じにします。
 (腕は直角なのですが、
  たまに下がりすぎる人がいるので気をつけましょう
  この運動は甲状腺の機能不全にも効果があるそうです)

11、これで終わりです。体の力を抜きましょう。
  この準備運動が完全にできる人は、体の上半身、
  だいたい横隔膜より上に故障がないんだそうです。

さて、本運動に入ります。

本運動の基本は、正座です。しかし、椅子に座ってもOKです。

では、まず正座をします。

その時にこぶし5つ分が入るぐらい両膝を開きます。

親指は左足を上にして軽く重ねます。

腰と背を伸ばし、あごをひきます。

両手は静かにももの上に置きます。

この時は、両手のひらを下にしてもいいのですが、
手のひらを上にして、ひざの上に置いてもOKです。

本には手のひらを上にして。とあります。
ただ、手には力を入れないのが基本です。

この状態で、体をメトロノームの様に左右に振っていきます。

尾骨を中心に頭のてっぺんまで一直線にして
(すわったまま背伸びをするイメージで)
一本の棒の様に左右に体を傾けていきます。

注意するのは、左右に体を傾けると同時に、
お腹をふくらませたり、引っ込めたりを同時にする事です。

具体的には、
右にいったら、お腹をふくらませ、
体が真ん中にきたら、お腹を引っ込める。
つぎに、左にいったら、お腹をふくらませ、
体が真ん中にきたら、お腹を引っ込めるのです。

真ん中は、ひっこめる。

左右は、ふくらませる。

を、動きに合わせてやっていきます。

このお腹のうごきと、呼吸は合わせる必要はありません。
別に意識せず、自然呼吸のままでいいです。

これは、左右1セットで、
1分間に50~55回を目指します。

時間の目安は一回につき10分間です。

もちろん最初はなれないので、
形を崩さないように、ゆっくりやってOKです。
慣れたら、少しずつ早くしてみてください。
形を崩して早くしても意味がなく、
しかも、形通りじゃないと体を壊します。

注意点としては、
体をまっすぐ伸ばさないで、前かがみにならない事。
あごが出たりして猫背の状態のまま続けないこと。
意識して、なるべく背筋を伸ばし、
腰も曲げないように気をつけてください。

背骨がまがったまま続けると
腎臓を圧迫して、逆に悪くなる場合があります。

あと、左右に倒す角度は、40度くらいです。

ただ、面倒だからといって、
左右に傾ける時に、お腹をふくらませたり
引っ込めたりを、やらない人がいます。

この運動は、左右の傾きとお腹の運動はセットです。
片方だけやると、逆に体に悪いので
必ずセットでやってみてください。


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