西式健康法 <金魚運動>

今回は、金魚運動です。

では、簡単にやり方を説明します。

まず、平らなところで、仰向けに寝てください。

平なところといっても、ベッドの上のような
柔らかいところは避けてください。

この運動は、背骨の矯正作用があるので
寝てる所が柔らかいと、あまり意味がありません。

さて、仰向けに寝たら、
両手を頭の後ろで組んでください。
そして、両ひじをはって開き、
両足をそろえてまっすぐ伸ばします。

ここでのポイントは、
両肘は床と水平にすること。
開いた両肘が、床につくかつかないかの
スレスレの位置がベストです。

両足はアキレス腱を伸ばす感じです。

両足のかかとは、床から少し浮くかもしれません。
浮かなくてももちろんいいのですが、
かかとが床に擦れるのが気になる方は、
タオルか、いらない布をかかと辺りに置いてください。
(かかとを浮かして床に付けないやり方と
 床につけてやるやり方があります。)

この状態で、上半身を(足も一緒に)右側に傾けて、
左に傾けてを、交互に繰り返します。

上から見ると、腰を支点にして
「く」の時を左右に繰り返す感じになります。

この運動をやっていると
金魚が泳ぐように見えるので
金魚運動という名前になっています。

慣れないうちは、なかなか難しいかもしれませんが、
やっていくと、だんだんコツがつかめてくると思います。
慣れてくれば、徐々にスピードを上げてください。
(もちろん無理しない程度でいいです)

また、スタート前に、
一旦力を抜いてから始めると効果的です。

この運動は、健康な人なら1日2~3回ぐらいでOKです。
(回数は、左右1回として100回です)

ただし、便秘がちな人や、腸麻痺がある人は、
思い立ったらやる感じでいいと思います。

さて、
この運動をやっていくと、
どんな効果があるか?というと

まず、便秘に効果があります。

これは、実際にやり続けている人しか
実感出来ないと思うのですが、
この運動を続けていると、腸が活発になり、
腸が働いてくれる様になります。

誰でもそうだと思うのですが、人は、
普段のお腹の中がどうなっているのか
自分の体でありながら分かっていません。

医師ですら、定期的にお腹の中を
見ていないとわからないと思います。

普通の人ならなおさら知らないと思うのですが、
実は、お腹の中の腸は、腸同士がくっついて
癒着している人が少なくありません。

結果、腸がくっついて癒着する。
という事は、腸の働きがその分鈍る。
という事になります。

ひどい人は、腸の癒着でガスだまりが出来たり
腸がねじれてくっついて、腸の中の道が細くなったり
太くなったりと、部分ごとにマチマチな人がいます。

あまり長くその状態が続くと、
腸閉塞の様な病気になるかもしれません。

また、腸の状態は、食べ物によっても変わってきます。

牛や豚や鳥などの肉ばかり食べてる人は、
ポリーブや大腸がんに要注意です。

女性なら乳がん、男性なら前立腺がんの方は、
この腸にポリーブやがんがある事が多いそうで
腸の方も診てもらって方がいいかもしれません。

肉が好きで食べてる。は、まだいいのですが、
更に食物繊維をホトンド食べない人は
気をつけたほうがいいかも。

そして、こういう人は
便秘気味で宿便持ちになりやすくなります。

これをほっとくと、「憩室」と呼ばれる
ポケットの様なものができて
そこに食べた食物が溜まったりして、
不自然に発酵し、毒素を出す様になるそうです。

肉が大好き、野菜は食べない。
運動不足で便秘気味。を継続していくと・・・

だから、少なくとも運動不足解消の一つとしても
この金魚運動は、とても効果がある運動です。

できるなら早めに食事の改善もした方がいいのですが
この金魚運動をすると、かなり腸が活発になるので
例え軽い腹痛があっても、だいたい治ってしまいます。

『ガスでお腹が張る』などの
お腹関係に悩みがある方も
もちろん、この金魚運動は最適です。
(ただし、原因は別にあるかもしれません
 一度専門家に見てもらっても損はないはずです)

世の中には
薬で便秘をなんとかしようとする女性が多いのですが
薬は癖になりやすく、しかも、効かないと感じたら
薬の量を一気に増やして、規定以上の分量を
飲まれる方がいます。これは本当に危険です。

逆に便秘をほっとく人が、
多くはおられませんが、たまにいます。
これも危険です。

何週間も大が出ない状態が続くと、人によっては
急に意識を失ったりする事があります。
ただ、立ちくらみは、女性特有のモノもあるのですが
便秘からくるものもあるので気をつけてください。

まだまだ他にもあるので、つづきます。


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