人一人で出来る事って限界があるんですよね。という話(「中村天風の行動学」を読んでの感想)

最近また中村天風さんについて
書かれている本を読み返しているのですが

あらためて読んでみると「斎藤一人さんのお話」
そのままの内容が本に書かれてある事に
(個人的に)ときどきびっくりしたりしてます。

もちろんこの本にも、これは斎藤さんが話してた。
と気づけるところがたくさんありました。

ここで、話をもどしまして

人、ひとりで出来る事って限界があるなぁ。

と感じたことについて、ちょっと書いていきます。

さて、中村天風さんについて
書かれてある本のホトンドには、

天風さんの幼少から生涯にかけての
波乱万丈の人生が書かれています。

簡単に書いてみると、

学生の頃は喧嘩も強く色々あったようです。

また、戦争の体験者でもあり、
終戦後は、事業家として成功した人でもあります。

そして、そういう生涯を生きてこられた中には、

二度ほど、死の覚悟をされています。

ひとつは、敵の捕虜になり、はりつけにされて、
後は刑の執行の号令がかかれば終わり、
という場面。

もうひとつは、結核で治療法を何年も探し
日本どころか外国に行っても見つからず
意気消沈のまま「最後は生まれた場所日本で」
という失意での帰国途中に。
です。

そして、このどちらの場面でも、

中村天風さん「ひとり」では、

生き延びることは出来なかった。と私は思います。

しかし、そのどちらとも、結果的には助かっています。

捕虜の時は、仲間に助けられ、
結核の時は、人生の師に助けられました。

(こういう人の助けが無ければ、
 あの中村天風さんですら
 生き残れないのが
 この世界なのだ。
 と個人的に思いました)

ただ、何もここまで
波乱万丈の生き方をされた人を
例えとして出されても
共感はしにくいとは思います。

では、本田宗一郎さんだとどうでしょう。

(私の個人的な考えなのですが)

たぶん、本田さん一人だけだと、
町工場の社長で終わってたんじゃないかと思います。

あのHONDAが世界で知られるほどの会社になれたのは
もちろん本田宗一郎さんの功績もすごいのですが
藤沢武夫さんの出会いもあったからではないでしょうか。

また、別の人を例えとしてあげると、

松下幸之助さんも、たった「ひとり」では
あそこまでの会社には出来なかったはずです。

私自身、松下幸之助さんについて書かれた本や
会社運営について松下さんが話されてたのを
まとめた本を読んでみたところ

今の自分があるのは、みなさんのお陰です。

という言葉(内容)をよく見ました。

松下さんは会社経営の超プロだった人で、
今でも色々勉強させていただいてますが
「俺がやった」とか「俺は偉い」いう話は
一度も目にした事がありません。

ここで何が言いたいのかというと、

人間というのは、

「ひとり」だけだと、

出来る事、実現可能な事の上限が
決まっている感じがするのです。

どんな人間も、
人に助けてもらわないと
生きていけない生活環境なのは
皆さんもご存知のとおりだと思います。

ただ、生きる以上に、大きなことを成し遂げたい!

と思ってる人や志が高いひとは、
人に助けてもらい易い人格者や
人間性を身につけないといけないようです。

この本を読んでいると、特に感じました。

(まあ、人の悪口言ってたり
 人から嫌われる様な事ばかりしていたら、
 大きなことを成し遂げるというのは難しい。
 というより無茶な話な感じもします)

この本に書かれている
中村天風さんの人生をそのまま参考にする。
のは難しいかもしれませんが
生きる上での心構えとして色々参考になりました。

もし、興味がある方は一度読んでみてはいかがでしょう。

「中村天風の行動学」

著者 武田鏡村
初版 2006.3.14

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